2014年2月21日(金)更新
第139回「乳腺のトラブルと葛根湯」
産後の乳腺トラブルに乳腺うっ滞、乳腺炎などがあります。
乳腺のうっ滞には乳房のマッサージを行い、しっかり哺乳、搾乳を行うことで改善は見られます。
細菌感染を伴う乳腺炎では病状の進行に伴い、乳腺内に膿がたまり、膿瘍を生じる場合があります。
乳汁うっ滞、乳腺炎の初期には葛根湯が効果があります。悪寒、発熱、肩こり、疼痛、乳房の腫れの改善などに効果があります。
細菌による化膿性乳腺炎を起こしている場合には有効な抗生物質の併用が必要になります。
葛根湯には赤ちゃんを興奮させる作用のある成分も含まれているので、長期間の使用には注意が必要です。