マタニティ通信

2014年1月24日(金)更新

第135回「破水について」

破水とは、胎児を包んでいる卵膜が破れて、子宮内の羊水が子宮外へ流れ出る現象のことをいいます。
分娩第1期から第2期(子宮口全開大)にかけて破水するものを適時破水といいます。
陣痛が起こる前に破水することを前期破水といい、陣痛開始から子宮口が全開大するまでに破水することを早期破水といいます。
羊水が多量に出ることもあれば、尿漏れのように少量ずつ出ることもあります。破水をすると、膣に存在する常在菌や膣から進入する菌によって胎児感染を引き起こす可能性があります。破水後は入浴は控えましょう。
破水をした場合や、破水かな?と判断に迷う場合は、清潔なナプキンをあてて病院に電話をし、指示を仰ぎましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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