マタニティ通信

2013年2月1日(金)更新

第84回「産後の家族計画」

授乳期にみられる乳腺炎には、うっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎があります。
うっ滞性乳腺炎は、乳房の血管、リンパ管拡張による乳腺の圧迫や、乳汁による乳管閉鎖により乳汁が貯留しておこります。乳汁のうっ滞が消失すれば症状は軽減します。

化膿性乳腺炎は、乳頭より細菌が侵入し感染をおこした場合におこります。細菌感染している為、治療としては、抗生物質による薬物療法が必要となります。

両者とも症状として、発赤・腫脹・硬結・疼痛・熱感・発熱などの症状があります。
この様な症状があれば、早目に受診して医師に相談しましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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