マタニティ通信

2012年11月16日(金)更新

第73回「おしるし(産徴)」

お産の開始頃にみられる血性で粘液性のおりものをいいます。
赤ちゃんを包んでいる卵膜は、初めは子宮壁に付着していますが、子宮頸管が少しずつ開大すると卵膜は子宮壁から剥がれ出し、出血が起こります。この出血が頚管の粘液とともに排出されたものが産徴です。

産徴は、必ずしもお産の開始時期とは一致せず、産徴から陣痛がおきるまで数日から1週間以上かかる場合もあります。
 産徴はお産が始まる目安とされていますが、お産になるまでの時間は人それぞれですので慌てる必要はありません。

産徴がみられても鮮血のサラサラとした出血・規則的な陣痛・破水がなく胎動もあればゆったりとした気持ちでご自宅で様子をみましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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