2012年10月19日(金)更新
第69回「妊娠中のインフルエンザワクチン接種」
これからインフルエンザの流行する季節になります。妊婦さんはワクチン接種をすべきか悩む方が多いようです。妊婦さんはインフルエンザにかかった場合、重篤化することがあり、また使える薬も限られています。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、ウイルスを殺し毒性をなくし免疫をつけるのに必要な成分を取り出し作成されます。我が国の国立感染症研究所は妊婦さんへのワクチン接種で特別な副反応はなく、妊娠初期に接種しても胎児に異常の出る確率が高くなるデータもないとしています。よって妊娠全期間でワクチン接種希望の妊婦さんには接種可能とされています。
インフルエンザの予防には手洗い、うがいは基本です。ワクチン接種も流行期の1ヵ月前、大体11月末までにはすませるよう当院では勧めています。