マタニティ通信

2012年2月3日(金)更新

第32回 「子宮頸がん予防ワクチン」

子宮頸がんは、20~30代の女性が発症するすべてのがんの中で第1位であり、日本では1日に約10人の女性が子宮頸がんによって死亡していると報告されています。

子宮頸がん予防ワクチンは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の中でも特に子宮頸がんの原因となりやすいHPV 16型とHPV 18型の感染を防ぐワクチンです。日本では2009年10月に承認され、2009年12月22日より一般の医療機関で接種することができるようになりました。
しかし、子宮頸がんを完全に防ぐためには、子宮頸がんワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮頸がん検診を受けて前がん病変のうちに見つけることが大切です。ワクチン接種後も、年に1回は子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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