マタニティ通信

2011年10月28日(金)更新

第18回 「妊婦とインフルエンザワクチン」

現在使用されているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、妊婦、胎児に対して問題はないとされており、米国ではインフルエンザ流行期間に妊娠予定の方へのインフルエンザワクチン接種を推奨しています。

日本においても、妊婦にワクチン接種後に特別な副反応はなく、妊娠初期に摂取しても流産・奇形児の出る確率は高くないため、妊娠全期間において妊婦におけるワクチン接種可能としています。
ワクチン接種後、効果発現には約3週間を有するため、摂種時期は流行シーズンが始まる10~11月とされています。
妊婦はインフルエンザに罹患すると重症化しやすいため、ワクチン接種だけでなく、手洗い、うがいなどをおこない、予防することが大切です。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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