マタニティ通信

2011年7月1日(金)更新

第1回 妊娠中の運動について

「妊娠中は運動をしてもいいですか?」という質問を受けることがあります。その場合、「妊娠中の適度な運動は健康維持に効果がありますから体調をみながら適度な運動をしてください。」と答えています。

一般には、週2~3回、1日30~60分の有酸素運動が、妊娠中の適度な運動と言われています。

実際、合併症のない妊婦さんでは、運動を行っても早産率を増加させずに、身体機能を増進させるといわれています。ただし、運動を開始する前には、切迫流早産・頚管無力症・前期破水・前置胎盤・妊娠高血圧などの産科的異常がないことを確認する必要があります。妊娠中の運動は、妊娠経過に異常がない場合でも、無理をしないように心掛けることが重要です。適度な運動で、楽しいマタニテイライフをお過ごし下さい。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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