新しい生命を育まれて、大きな慶びに満たされていることでしょう。また一方で、ちょっとしたことが気になったり、不安に感じられることもおありかと思います。
そのようなあなたのよき相談相手になることも私たちの役割と考えております。安心して出産に臨んでいただくためのあなたを支える力になれるよう努めてまいります。
子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ
子宮頸(けい)がん予防ワクチンの副作用について、専門家が議論する厚生労働省の副反応検討部会は、平成25年6月14日、副作用の報告が相次ぎ、原因が判明していないことから「積極的勧奨を一時控える」と議決しました。定期予防接種は中止しません。
今後、ワクチンの信頼性を確保するため、情報を集めて医学的評価をした上で、問題がなければ積極的勧奨に戻す方針です。
現在、子宮頸(けい)がん予防ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。
接種に当たっては有効性とリスクを理解した上で受けてください。
子宮頸がんはこんな病気
子宮頸がんは、乳がんに次いで若い女性に2番目に多いがんです。子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウイルスの感染が原因でおこるがんです。
子宮頸がんの約半分は、ワクチン接種によって予防できることが期待されています。
子宮頸がん予防ワクチンの接種についてのリスク
- 比較的軽度の副反応は、一定の頻度で起こることが知られています。
- まれに重い副反応もあります。
ワクチン接種後の注意
ワクチン接種後に体調の変化があった場合は、すぐに医師に相談してください。副反応により、医療機関での治療が必要になった場合は、お住まいの市区町村の予防接種担当課へご相談ください。
厚生労働省ホームページで、子宮頸がんに予防ワクチンに関する情報をご案内しています。
子宮頸がん予防ワクチン接種について
対象者 | 10歳以上の女性 |
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接種回数 | 3回(初回・2回目(1ヶ月後) 3回目(さらに5ヶ月後))の接種が必要 |
費用 | 1回 15,750円(消費税込み)(初診料・再診療込み) |
接種前の注意事項
- 接種前には、必ず問診票の記載をお願いします。
- 性交渉経験のある方は、ワクチン接種前に子宮頸がん検診を施行・結果(1~2週間後)を確認後、接種させていただきます。(1年以内に、検査を受けておられる方は省きます)
- 接種不適当者 他予防接種と同様、明らかな発熱を呈している者、重篤な急性疾患の罹患者
- 接種要注意者 基礎疾患(心血管系疾患・肝腎臓疾患・発育障害など)を有する者
- 予防接種後2日以内に発熱の経験のある者
- 痙攣の既往のある者
- 妊婦またはその可能性のある者
- 生ワクチンの接種後は27日以上、不活化ワクチンは6日以上間隔をあける必要がありますのでインフルエンザ等の他予防接種を直近で受けられている方は、接種不可能です。
接種方法
0.5mlを上腕に筋肉内接種します。
接種後の注意事項
- 万が一の異変に備えて、院内で30分程度待機していただきます。
- 接種後24時間は過度の運動は避ける。
- 高熱・痙攣などを認めた場合は、連絡して下さい。
- 他予防接種を受ける場合は、本ワクチン接種後6日以上あける必要があります。
初診時に全ての患者様にワクチン接種が可能という訳ではございません。又在庫管理の問題もありますので、 上記内容を確認のうえ来院前にご連絡を頂ければ幸いです。