マタニティ通信

2013年9月13日(金)更新

第116回「既往歴(きおうれき)について」

手術を受けられる前の診察で必ず今までにかかったことのある病気(既往歴あるいは既往症といいます)の有無について尋ねられます。

今回受けられる手術には直接関係ない病気でもあらかじめ手術を担当する医師や麻酔科医が把握しておかないと術中や術後に思わぬ合併症を引き起こす危険があるので既往歴の把握は重要な術前項目の一つといえます。例えば喘息・心臓病・高血圧・肝機能障害・腎疾患・内分泌疾患などがあります。

この程度は言わなくてもよいだろうと判断せずにどんな病気でも構わないので伝えて下さい。また病気以外に薬のアレルギー、脊椎疾患、腰痛などもあればお知らせ下さい。
 既往歴によっては術前に追加検査が必要となる場合もあります。

執筆者

中川産科婦人科 麻酔科医師 中川 聖子

麻酔科医師:中川 聖子
Masako Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部麻酔・蘇生科学教室入局

職歴
県立広島病院
安佐市民病院
広島大学医学部附属病院
資格
日本麻酔科学会 麻酔科専門医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コース 修了
このサイトは最新のブラウザでご覧ください