マタニティ通信

2013年7月19日(金)更新

第108回「妊娠中によくある症状(その2)」

便秘・下痢

妊娠すると便秘になりがちです。妊娠中に多く分泌される黄体ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなったり、子宮が大きくなって腸が圧迫され、動きが悪くなるのが原因です。
 対策としては食事の気配りが大切です。

◎朝昼晩3食きちんと食べる事。食物繊維豊富な食品を積極的に摂りましょう。
◎朝起きて冷たい水や牛乳を飲む。
◎適度な運動。
◎1日1回決まった時間にトイレタイムを設けるなども効果的です。

反対に、妊娠によって自律神経のバランスが崩れ、消化能力や抵抗力も弱くなっているために、下痢になる人もいます。ストレスや不安も関係します。
また、便秘と下痢をくり返す人もいます。鉄分が多いからとプルーンや牛乳を摂り過ぎたために下痢をすることもありますのでご注意ください。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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