マタニティ通信

2011年7月29日(金)更新

第5回 STD(性感染症)ってなあに?

STD(性感染症)とは、性行為によって感染する病気で、一般に性病と呼ばれており今、増えています。

STDには梅毒、淋病、クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖形コンジローマ、エイズなどがあります。女性がSTDに感染するとさまざまな危険があります。

感染により子宮や卵巣の周囲に炎症がおき、不妊症や子宮外妊娠を起こす場合もあります。また、妊婦さんがSTDに感染すれば流産や早産のリスクが高まります。胎児の成長や発達を妨げたり、出産時に赤ちゃんに産道感染し、結膜炎や肺炎などの病気を引き起こします。症状は無症状のこともありますが、普段からおりものの変化や体の状態を観察しておきましょう。STDは放置しても治りません。早めに医療機関を受診しましょう。

執筆者

中川産科婦人科 院長 中川 仁志

中川産科婦人科 院長:中川 仁志
Hitoshi Nakagawa

久留米大学医学部卒業
広島大学医学部産科婦人科学教室入局

職歴
呉医療センター・中国がんセンター
広島大学医学部附属病院
県立広島病院
資格
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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