2014年3月21日(金)更新
第143回「母乳分泌について」
乳汁の成分には、2つのホルモンが作用しています。一番深く関与しているのは、「催乳ホルモン」と呼ばれるプロラクチンで、乳汁の分泌を促す役目を果たします。もう1つは、「射乳ホルモン」と呼ばれるオキシトシンで、乳汁を搾り出す役目を果たします。
赤ちゃんが乳頭を吸うと、その刺激が母の脊髄を通って、脳下垂体に伝わります。脳下垂体が刺激をキャッチすると、プロラクチンが分泌され乳汁を作ります。同時に脳下垂体からオキシトシンが分泌し乳汁を搾り出します。この2つのホルモンの働きがあって母乳が出るのです。
赤ちゃんが吸わないと2つのホルモンは分泌しないので、出なくても吸わせ続けることが大切です。