2014年6月20日(金)更新
第156回「術後の痛みを自分で調節」
術後の痛みの対処法の一つで硬膜外チューブを背中に数センチ程入れておきます。
このチューブを用いて手術中は勿論ですが術後の痛みも取り除いております。チューブより持続的に麻酔薬を注入して痛みを軽減しておりますが、帝王切開の術後の痛みは傷口の痛みに加えて子宮収縮の痛みもあるため麻酔薬の持続注入のみでは痛みがでてきます。
痛いことを医療従事者に伝えて痛み止めの注射や坐薬などの薬を投与してもらいますが、患者様自身で自分の痛みを調節する方法がありこれを「自己調節鎮痛法」といいます。
この方法であれば遠慮なく自分で鎮痛薬を追加できるボタンを押し早めに痛みの対処が可能です。また使いすぎないように一定時間ロックがかかるので過量投与の心配もありません。